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大切な家族

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ツイッターで2月21日に『FFノマカプ版真剣お絵描き文字書き60分一本勝負』なるものに挑戦し(60分では書ききれんかった…)、ぷらいべったーに投稿していたSSです。
テーマは『大切な家族』で、タイトルも『大切な家族』です。








「クラウドとティファって、何になるの?」
開店前の店内で、デンゼルからの素朴な疑問。
私はその質問に声を詰まらせた。

『大切な家族』

クラウドとデンゼルの星痕が治り、私達は再び家族として同じ屋根の下日々を過ごしている。
朝クラウドは配達の仕事で家を出て、デンゼルとマリンはエッジに新しく設立されたスクールへ。私は午前中家事をこなし、お昼からお店の営業。夕方からはスクールから帰ってきた子供達も店を手伝い、夜クラウドが帰宅する。
お店が終わったら家族団欒。クラウドに纏わり付く子供達を、私は食器を洗いながら笑って眺めるのが日課になっていた。
私達は傍から見れば、父親のクラウド、母親の私、お兄ちゃんのデンゼルと妹のマリンの四人家族。そこにエッジに来られた時はバレットという父親が加わる事もある。
とにかく血の繋がりはなく苗字もバラバラな私達だけど、家族の中のポジションはとても明確だ。
クラウドにしても私にしても、人の親としては随分若く経験が足りない事も多いけど
、それでも本物の父親や母親のようになれるように努力している。
だから答えに詰まった。
スクールの友人から聞かれ、改めて私達の関係をきちんと確認していなかった事に気付いたデンゼルの質問。
私とクラウドは何?
「大切な家族よ」
我ながら無難な答えだと思ったが、それ以外言えなかった。
デンゼルはそれ以上聞かず、そうなんだと一言言っただけで子供部屋へ行ってしまった。
1人残された店の中で、私は料理の下拵えに集中しようとして、でも意識を先程の難問に向けてしまう。
彼とは同じ屋根の下に暮らしているわ夫婦同様の生活もしている。
でも、クラウド本人に彼の中で私は何の関係なのか聞いた事はなかった。いや、怖くて聞けなかった。
一瞬でも言い淀むのを見たくなかったから。ただ近くに居たから一緒にいるだけ、そんな気持ちを感じ取るかもしれないのが嫌だったから。
出来るだけハッキリさせるのを先延ばしにしようとしている、そんな自分に私は溜息を吐いた。

「じゃあさ、誕生日教えて?」
「どうしてですか?」
「プレゼントを贈りたいから」
「ありがとうございます。お気持ちだけで充分です」
お店でお酒を出す関係上、酔客の扱いには慣れていると思う。
でも、扱い易い人と扱い難い人はいる。
明確に酔っ払い他のお客さんに迷惑を掛ける人、私に明らかな乱暴を働こうとする人は、「お代は要らない!」と叩き出す事が出来る、ある意味扱い易い人だ。
でも今目の前のカウンターにいるほろ酔いのお客さんは、扱い難い人。
私が料理で忙しい時は話し掛けたりせず、閉店近くの余裕が出来る頃まで話し掛けるのを待ってくれる気遣いをしてくれ、会話の内容は決して相手を不快にさせるようなものではなく、一般的な恋愛論やその事例など割と女性が好むもので、話を聞いているうちにいつの間にか口説かれている状況になっていたのだ。
もちろんさっさとクラウドの存在を明かしてしまえば、どう答えたら相手を嫌な気持ちにさせずこの状況を終わらせられるかなんて考えずに済むのだが、今日はまだ心にデンゼルの質問が引っ掛かったままだった。
私にとって、クラウドは何?
敢えて考えないようにした。
シンクに溜まっていた食器を洗いながら、目の前の男性の質問をのらりくらりとかわす。
もっと早い時間帯なら、マリンかデンゼルが私に用事を頼んだりしてこの場を離れるサポートをしてくれるのだが、週末のバー営業の時間帯で、二人がもう就寝してしまっているのも運が悪かった。
お客さんが悪い人ではないのは分かっている。口説いてすぐさま何かしようとするつもりでもないのも分かっている。
だから、困る。どう対応するのが一番良い?
「あまりうちのカミさん困らせないでくれないか?」
想像もしていなかった声にガラスコップを落としそうになった。クラウド!
「えっ!?カミさん!?」
お客さんが慌てて、私とプライベートエリアからカウンターの中に入って来たクラウドを交互に見遣る。
私は何と言って良いのか分からず、結局、こくりと頷いてしまった。
「旦那が居るなら早く言ってくれれば良いのに…」
不満げと言うより、済まなさそうに私に言ってくれるお客さん。
「ごめんなさい。言うタイミングを外してしまってて…」
「そんな訳だから、悪い」
ほろ酔いで紳士なその男性に、私達は夫婦のように謝った。

バー営業の日は、事務所で伝票整理を終えた彼と二人で閉店後の片付けをするのが常で、その後こっそり二人で晩酌するのも常だった。
お疲れ様と向かい合ってグラスを合わせるのもいつも通りだけど、今日はいつもより高いお酒を出し、手の込んだおつまみも出す。
クラウドが気付いているかどうかは分からないけど、私がそうしたかった。
いつも通り世間話をして、いつも通り1日離れていた間の報告をする。いつも通りの夜。
「あのさ…」
「うん?」
「ゴメン」
でも彼から突然謝罪され、いつもが崩れる。
「何で謝るの?」
不安になる。また離れてしまう事がよぎる。
「勝手にカミさんなんて言った。ティファの気持ちも聞かないで」
そう言って目を伏せたクラウドの方が、不安そうな顔をしていた。
「私を助ける為だったんでしょう?」
「…悪い客には見えなかったけどティファが困ってるみたいだったし、どう言えば一番良いか考えて…」
「カミさん?」
「恋人とか彼女とかパートナーとか色々浮かんだんだけど、口から出たのがカミさんだった…」
上目遣いで私を見た彼は、小さくゴメンともう一度言った。
私は頰に手を当てうつむく。真っ赤に照れた顔を見られたくなかったから。
恋人・彼女・パートナー・カミさん。
ただし現状では、カミさんは当てはまらなくて、だから彼は謝っているのだ。
上滑りそうになる声を抑えて、確認する。
「…私の事、奥さんみたいだと思う時ある?」
クラウドの視線が私に向けられているのは感じるけど、まだ顔を上げられない。
「…俺が勝手にティファの事、妻みたいだと思ってるからカミさんが出てきたんだと思う…」
ゴメンと、また彼は謝った。
いいの、大丈夫、そう言いたかったけど、言葉に出来なかった。涙が溢れた。込み上げる嗚咽を堪えるのに必死だった。
泣いている私に気付いたクラウドが私に駆け寄る。そして私が妻扱いされたのを嫌がっていると勘違いしたのか、勝手にゴメン、本当にゴメンと床に膝を突き私には触れずに繰り返した。それに私は何度も首を振った。
あまり長い時間は泣かなかったと思う。
自分で涙を拭い、クラウドの目をちゃんと見て、落ち着いた喉からやっと言葉を出せた。
「安心したの」
その言葉に彼は立ち上がり、椅子に座ったままだった私も立ち上がらせ強く抱き締めてきた。
「俺も、安心した」
何がなんて聞かなかったし、聞く必要はもうなくなった。

あなたと彼の関係は?
そう聞かれて、これから先も私は「大切な家族」と答えるだろう。
今までは不安を持って。これからは自信を持って。

FIN






公式小説で、ティファがクラウドと自分との関係を悩んでいる描写があったのでそこから書いた話です。
クラウドの「カミさん」呼びはイメージと違い過ぎて幻滅…!!となった方がいらっしゃいましたらゴメンなさい。

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