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学園パラレル

神様お願いします

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新年最初のSSはお年賀にツイッターで公開したものを。
ハイ、完全新作でなくてスミマセン…orz

クラウドとティファ、共に受験を控えた中学三年生の設定です。
パラレルが大丈夫な方は以下からどうぞ。






交代で鈴を鳴らし、一緒にお賽銭を入れ、一緒に柏手を打つ。
「…」
「…」
背後に並んでいる人をちょっと気にしながら真剣にお願い。
受験シーズン真っ只中のクラウド達は寒空の深夜、神社に来ていた。

神様お願いします

手袋をした手に掛けた息が白い。
クラウドを見れば、肩をすくめてダウンジャケットのポケットに手を突っ込んでいた。
年明けの静かな街。
空気が冷たく、でも清々しくとても澄んでいる。
-手を繋ぎたいな。
うっかり口から出たのかと思う程心の声が大きくて、一人慌てたティファは15cmの隙間を空けて隣を歩くクラウドを見上げた。
中学に入る頃は自分の方が大きかったのに、いつの間に身長を抜かれたのだろう?いつの間に幼馴染の可愛いクラウドから、大切なクラウドになったのだろう?
真っ直ぐ前を向いて歩く横顔は精悍で、ティファの体温をほんのり上げた気がした。
でもその視線を、今は自分の方に向けたい。
「…今日はありがとう。誘ってくれるなんて思わなかった」
中学になって思春期も迎え、それぞれがそれぞれの交友関係を持つようになると、幼馴染でも一緒に過ごす時間は殆ど無くなる。
ましてや、今年は受験という人生のひとつの試練が待ち構えているので、自分の事だけで精一杯だった。
そんな中家族と大晦日の買い出しに出ようとしたら、丁度隣の家から出てきたクラウドに会い、彼から深夜の初詣の誘いがあったのだ。
夜中に外出という心躍る提案に、即「行く!」と返事した彼女に、即「許さん!」と却下した父親。しかしまた即「クラウド君が一緒なら大丈夫でしょ」と母親がOKを出してくれたので、自宅から10分弱の神社に参拝に訪れることが出来た。1時までには帰ってくるという約束で。
「一緒の高校受けるから、一緒に神様にお願いしに行ってもいいかな?って思って」
真っ直ぐティファを見つめる視線は、ティファの体温をまたほんのり上げた気がした。

午前零時を過ぎた夜空は冴えざえとして、冬の星座を見事に輝かせている。
耳が痛くなるほどシンと静まった街を歩きながら、寒さにクラウドは首をすくめた。
隣を見ればティファが手に息を吹きかけている。
ー手を繋ぎたいな。
うっかり口から出たのかと思う程心の声が大きくて、一人慌てたクラウドは15cmの隙間を空けて隣を歩くティファに気付かれないよう、チラリと彼女を見下ろしすぐ前を向いた。
中学に入る頃は自分の方が小さかったのに、いつの間に身長を抜いたのだろう?いつの間に幼馴染の可愛いティファから、大切なティファになったのだろう?
気持ちが悟られないよう進行方向を見据える彼の目にはしかし、先程見えた伏し目がちの彼女の長い睫毛がまだ浮かんでいた。
「…今日はありがとう。誘ってくれるなんて思わなかった」
特別な事は何も言っていない。唯の一般的な礼の言葉なのに、それはクラウドの体温を急激に上げた気がした。
実は毎年ティファの家族が大晦日に買い物に行くのを知っていたので、そのタイミングに合わせてコンビニに行くふりをして声を掛けたのだ。
彼女の父親に反対された時は諦めかけたが、母親の許可のお陰で今一緒に歩く事が出来ている。
勇気を出して誘って良かった、よくやった俺!と、クラウドは自画自賛した。
「一緒の高校受けるから、一緒に神様にお願いしに行ってもいいかな?って思って」
彼の言葉をじっと見上げて聞いてくれるティファの視線は、クラウドの体温をまた急激に上げた気がした。

ゆっくり歩いたつもりでも、1時までの門限には十分余裕を残して、彼らはティファの自宅前に居た。
名残惜しいが、お互い相手を引き留める理由が無い。
「…そう言えば何お願いしたの?すごく真剣にお願いしてたでしょ?」
「ティファだって、結構長くお願いしてたよな?」
せめてもの抵抗かのように、ティファが精一杯の話題を振り、クラウドがそれに乗る。
「…同じだと思うよ。高校合格しますように」
「…そうだな、同じだな」
受験生の二人にとって当然と言えば当然の答えに沈黙が落ち、またいたずらに時間が経過した。
「「あの」」
この時を無駄にしないよう口を開いたのは良いが、お互い同じタイミングの言葉に同じタイミングで顔を赤くし、どうぞどうぞと発言を譲り合う。
ひゅううと音を立てて強い風が吹いた。
寒さに身震いする。
外に居られる時間はもう僅かだ。
時間を惜しんで発言権を行使したのはティファだった。
「クラウドあのね、受験頑張ろうね」
彼女の言葉にクラウドは顔を綻ばせる。
「うん。俺もそれ言いたかった。頑張ろうな」
差し出されるクラウドの手。ティファも自然に差し出す。
「うん」
力強くうなずき合い健闘を祈る握手をした事は、二人の中学最高の思い出になった。

握り合う手の温かさ。
でも、彼らはほんの少し相手に嘘を吐いている。
高校合格しますように、じゃなく本当は。
『高校受験頑張りますから、クラウドと仲が進展しますように!』
『高校受験頑張りますから、ティファと付き合えますように!』
『『神様お願いします!』』

FIN






友達以上恋人未満な二人のもだもだした感じが出ていると良いのですが。
世の受験生の皆様、頑張れ!



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